「17年前の悪夢再び」バンコクのパブで大規模火災

2026年7月12日未明、バンコク・ラプラオ地区の大型パブで大規模な火災が発生しました。現時点で死者少なくとも30名、負傷者70名以上という大惨事になっています。

ライブ中にステージ付近の配電盤から出火したとみられ(電気ショートの可能性)、停電によるパニックや、非常口の閉鎖、避難経路の障害物といった安全管理の不備が被害を拡大させたと報じられています。多くの犠牲者が店奥のトイレ付近で発見されたそうです。

まだまだ詳細はこれから解明されていくものと思われますが、お亡くなりになった方々へのお悔やみを申し上げますとともに、怪我をされた方々の一日も早い回復をお祈りします。

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今回の痛ましいニュースを見て、私の脳裏に蘇った同様の火災があります。

それが、2009年の元旦(2008年12月31日の深夜から明けた直後)にバンコクのエカマイ地区で発生した「サンティカ・クラブ(Santika Club)火災」です。日本でも当時大きく報じられたので、覚えている方もいるかもしれません。タイのナイトカルチャー史上最悪と言われる大惨事の一つです。

この火災について、記憶がうろ覚えだった部分もあったので、改めて当時の詳細を調べてみました。

1. 火災の概要と発生日時

  • 発生日時: 2009年1月1日 午前0時すぎ(カウントダウン直後)

  • 場所: バンコク・スクンビット・ソイ63(エカマイ通り)にあった人気高級ナイトクラブ「サンティカ」

  • 被害: 死者66〜67名(重傷ののち死亡した日本人男性1名を含む)、負傷者240名以上

2. なぜこれほどの惨事になったのか?

いくつかの不運な要素と、ずさんな安全管理が重なったことが原因とされています。

  • イベント最終日だった

    実はサンティカは土地の賃貸契約が切れるため、「このカウントダウンパーティーをもって閉店(Goodbye Santika)」することが決まっていました。そのため、店内は別れを惜しむ常連客や観光客で、定員をはるかに超える超満員状態(1,000人近くいたとも言われています)でした。

3. 原因は演出用の花火

年が明けた瞬間、ステージ上でバンド演奏と共にカウントダウンを祝う屋内用の特殊効果花火やクラッカーが放たれました。その火花が、ステージ上部の天井にあった可燃性の内装材(防音フォームなど)に引火したのが始まりです。

4. 避難のパニックと建物の構造欠陥

火が回ると店内は停電して真っ暗になり、有毒ガスを含んだ煙が一気に充満しました。客たちは一斉に出口へ殺到しましたが、メインの正面出入り口が狭かったこと、さらに「非常口」と書かれた扉のいくつかに鍵がかかっていたり、スタッフ専用で客には分かりにくかったりしたことから出口付近で将棋倒しが発生し、多くの人が逃げ遅れてしまいました。

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サンティカ・クラブがあった場所は日本人の居住区に近く、当時とても人気の場所でもあったため、訪れたことがある日本人も多かったと聞いています。私自身、当時は知人たちの消息を確認するために何人かに連絡を入れたのを今でも覚えています。

あれから17年も経ったのですね。

今回のラプラオの火災を見る限り、あの時の教訓は生かされていなかったようで、本当に無念でなりません。

二度とこのような悲劇が起こらないことを、心から願うばかりです。


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