少し前にタイのSNSで、「バスに乗ろうとしている人を襲う不審者がいる」というニュースが話題になっていた。 また、このブログでも「家なき人(ホームレス)」が増えているという話を以前書いた。「【タイに来る人要注意!】バンコクで「家なき人」が増加中?!」( ※詳細はコチラのリンクから)
昨夜、私用で出かけることになった。目的地がそう遠くないこともあり、バスで行こうと最寄りのバス停に向かった。 時間は午後10時半。深夜とまではいかないが、段々と人気(ひとけ)が少なくなりつつある時間帯だ。
バス停には、バスを待つ人がそこそこいた。そして、待合用のベンチには家なき人が2人。彼らを避けるかのように、周りにはぽっかりと空間ができている。 私はまるで吸い寄せられるかのように、その空間の近くでバスを待つことになった。
すると、家なき人のひとりが私に近づいてきて、言葉になっていない何かを発した。
「やばい人やん……」
すぐさま彼女と距離を取り、さりげなく観察してみる。すると彼女は、手に持っているビニール袋を口にあてて、スーハーと息を吸い込んでいるではないか。
「アンパンやん!」「シンナー吸ってるのか!?」
彼女は周りにいる人たちにも次々と接近しては、何かをブツブツと言っている。当然、みんな蜘蛛の子を散らすように距離を取る。気づけばバス停の人はまばらになっていた。
そんな緊張感漂うなか、1人の女性がバス停にやってきて、あろうことかそのベンチに腰掛けた。
(逃げて〜〜!!)
心の中で激しく叫ぶ。 案の定、家なき人はすぐに彼女へと近づいていき、何かを口走った。
「刺されたりしたらどうしよう……」と身構えた次の瞬間。 なんと、その女性は自分が持っていたルークチム(タイの練り物串)を一本、彼女に差し出したのだ。 家なき人は「もう一本ちょうだい」とばかりに手を差し出す。
ここで、ちょうど私が待っていたバスが到着した。 急いでバスに乗り込み、車窓からもう一度2人の様子を見た。家なき人は、女性が持つルークチムのビニール袋に直接手を突っ込んでいた。
(だから、逃げて〜〜!!泣)
ハラハラしながらその場を去った。 ちなみに、2時間ほどして用事を済ませて帰る際、再びそのバス停を通過した。 チラッと見ると、歩道の端でその家なき人は静かに就寝していた。
何はともあれ、トラブルに巻き込まれなくて本当によかった。
ぐっどないと!
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